
屋外広告士試験合格に向けて⑳ 設計・施工 鉄筋コンクリート工事-知らない工事はYouTube動画で確認しよう!-主に看板工事を行っている私たちにとって、あまりなじみのないのが建設工事の問題です。特に、鉄筋コンクリートの問題は知らない用語が並び、また工事自体のイメージが浮かばないのが現状ではないでしょうか。一方、鉄筋コンクリートの問題は毎年確実に2問出題され、5問目あたりに鉄筋やコンクリート素材そのものの問題が1問、さらに8問目あたりに鉄筋コンクリート工事に関する問題が1問出題されます。
一見、手も足も出ないように見えるこれらの問題ですが、実は屋外広告の知識第四次改訂版のp198~204の7ページ分を熟読するだけで、ほぼ解けます。そしてもう一つ有効な方法は、YouTube動画の活用です。それでは、よく出るタイプの問題を解いてみましょう。
問8(令和3年度)鉄筋コンクリート工事における鉄筋の継手・定着に関する記述として、適切でないものはどれか。
1.重ね継手の長さの指定が40dの場合、直径の異なる異形鉄筋D10とD13との継手の長さは400mmとした。
2.柱主筋をガス圧接継手とし、隣り合う主筋の継手は、同じ位置となるようにした。
3.外観検査において、圧接部における鉄筋中心軸の偏心量が規定値を超えていたので、鉄筋のガス圧接部を切り取って再圧接した。
4.梁主筋を柱内に定着させる部分では、柱の中心線を超えた位置から梁主筋を折り曲げた。
知らない言葉が並んでいますが、勉強する範囲が狭いので確実に正解したい問題です。正解は2です。継手というのは、長さに限りがある鉄筋同士をどこかで繋ぐことになるのですが、その繋ぎ目のところを言います。2は、ガスを使って圧接する方法で、是非YouTube動画で検索してみてください。言葉で説明するのがものすごく難しいのに、動画で見ると一発で分かります。これがYouTube動画の威力ですよ。ちなみに繋ぎ目というのは、材料にとって一番弱いところです。隣り合う主筋の継手(繋ぎ目)が同じ位置にあるのは、建物の強度上よくないことは自明ですね。
1は一字一句同じ問題が数年に一回出題されます。D10は直径10mmの鉄筋、D13は直径13mmの鉄筋を表し、細い方の直径の40倍(それが40dの意味)隣の鉄筋を重ねるので直径10mmx40倍で400mmとなります(200ページ)。
3は屋外広告の知識には記載されていませんが、Googleで検索すればすぐに出てきます。4は、知識の200ページに記載されています。