先日、川崎市役所に屋外広告物許可申請の事前調査に伺ったところ、たまたま担当者が神奈川県の官民合同連絡会で名刺交換させていただいたご縁があり、非常にスムーズな対応となりました。ビッ〇モーターの件があってから、ロードサイドで自動車中古車販売を行っている業者等から、既存の看板についてコンプライアンス的に問題がないか問い合わせがきます。1つだけ高さ4mを超える自立看板があったのですが、すでに工作物確認申請が出ており事なきを得ました。通常、依頼主からの委任状を役所に持っていけば、今までの申請書類を閲覧することができますが、事前に連絡していたこともあり、その書類のコピーを予め用意しておいてくれたのです。
さて、引き続き今回も広告デザインの問題を解いてみましょう。前々回が欧文書体、前回が色彩・波長で、今回は屋外広告物の定義の問題です。屋外広告物の定義は、屋外広告物の歴史、屋外広告物の環境への影響と並んで20問ある設問の最初の方に、ほぼ毎年出題されます。
【問2】次の記述の空欄に入る語の組み合わせとして、正しいものはどれか(令和元年度)
(a)とは、住まいの外での消費者をターゲットとした広告物のことである。屋外広告物に加えて、(b)、施設広告、(c)などがある。
(a) (b) (c)
1. OOH 新聞広告 インターネット広告
2. OOH 交通広告 店内広告
3. DEC 新聞広告 店内広告
4. DEC 交通広告 インターネット広告
いかがでしょうか?もしかして、それほど難しくないと思いませんでしたか。正解は2です。OOHは、out of homeの略で、文字通り家の外の広告です。ですから、(b)と(c)には交通広告と店内広告が入ります。一方、DECは、daily effective circulationの略で、屋外広告物の前を通行する1日の人数のことですので(a)には入りません。デザインの問題には、このように一般的な知識で解けてしまう設問も結構あります。ちなみに、屋外広告の知識・デザイン編第四次改訂版の2〜7ページとざっと目を通すだけでもOKです。