屋外広告士試験合格に向けて⑭ 広告デザインの学科問題のコツ(色彩・波長)

昨年12月15日に屋外広告士の合格者の発表があり、合格率は24.0%(受験者925名に対し合格者222名)でした。令和4年度が27.5%、令和3年度が22.1%と、3年連続で25%前後と安定しています。つまり、4人に1人が合格する計算になります。

さて、今回も広告デザインの問題を解いてみましょう。前回は欧文書体でしたが今回は色彩・波長の問題です。例年、色彩中心で1問、波長中心で1問出題される傾向にあります。さらに光に関するもの全般と範囲を拡大すると、目(眼球)の構造、照明光源、マンセル値、光の単位がそれぞれ1問出ますので、20問中6問が光関連となります。

【問4】色彩に関する記述の空欄に入る語の組み合わせとして、正しいものはどれか(令和4年度)

光は人間の目に入り、様々な色彩としての感覚を引き起こす。色彩には、観察者に向かって近くに見えたり遠くに見えたりする距離感に関わる効果がある。これは色彩の波長の違いによるもので、赤、橙、黄のような(a)の色彩は近くにあるように、青、紫などの色彩は遠くにあるように見える。この効果は周りや背景となる色との(b)とも関係があり、(b)が大きいほど効果が高くなる。これらの効果を色彩の(c)と呼ぶ。

(a)    (b)    (c)

1.長波長   明度差   進出性・後退性

2.長波長   色相差   暖色・寒色

可視光の波長

可視光の波長

3.短波長   色相差   暖色・寒色

4.短波長   明度差   進出性・後退性

いかがでしょうか?人間が見える可視領域の波長が380〜780nmで(この数値は必ず暗記すること・出ます)、短い方が青系(寒色・後退色)、長い方が赤系(暖色・進出色)ということを知っていれば解けます。正解は1です。(b)については、色の違いよりも明るさの違いの方が距離感に関する効果が大きいということです。ちなみに、屋外広告の知識・デザイン編第四次改訂版の42〜47ページと巻頭付録01に掲載されていますが、やや読み物的なので時間がない方は、ここにある単語を全て今覚えてしまいましょう。