屋外広告士試験合格に向けて㊶ 令和7年度広告デザイン実技試験の解説 -デザイン苦手な人にも光が-

令和7年度実技試験(デザイン)模範解答

今回は、昨年度の広告デザイン実技試験の模範解答を参考にして、解説を行います。

さて、問題は市制100周年記念行事のクラシック音楽コンサートの広告で、音楽ホールの外壁に掲出する懸垂幕のデザインをする。

条件は、一辺3m角の正方形で、B4(ヨコに使用限定)の解答用紙(ケント紙)に適当な縮尺で描き、「市制100周年コンサート」「音楽ホール」「10月12日(日)」の文字を入れる。角ゴシック体・明朝体・丸ゴシック体の3種類で、サンプル文字が問題に添付されている。シンボルやイラストは自由。設置する壁面はライトグレイで、掲出期間は開催1ヵ月前から終了までとなっている。

評価の要点は、①コンサートの開催告知がわかりやすいか②市制100周年の記念コンサートのイメージにふさわしいか③背景の建物壁面と調和が取れているか。④表現技術が的確かの4点。

それでは、模範解答2点を解説しましょう。まずは、バイオリンが描かれている方。明らかに絵を描く才能のある方の作品だということがわかる。縮尺は1/15なので、B4(w364xh257mm)に対して200mm角とやや大きめに配置し、寸法線と共に寸法が記入されている。指定された文字はもれなく記載されており、書体サンプルの一つである明朝体で統一している。また、文字は黒とこげ茶の2色で、デザイン全体を見てもモノトーンと茶系でまとまっている。それにアクセントとして描き慣れたような赤と白の花が添えられている。背景には楽譜が2段配置され、濃淡のメリハリが効いている。さらに100周年の文字の背景を白くして、100が良く目立つ。一方、100の文字の塗りがやや不均一だが、あまり減点になっていないと推定される。

続いて楽譜が強く中央に配置されているデザインを見ましょう。こちらは、絵を描き慣れていない方にも勇気づけられる模範解答かもしれない。と言うのは、こちらのデザインにはバイオリンや花など独自性の高いイラストはなく、中央に太い五線譜が波打っていて、周囲に幾何学的な飾りがあるものの音符3つのみが大きく表現されているのがメインだからである。もちろん、基本のルールは守っている。指定された文字はもれなく記載されており、書体サンプルにある角ゴシック体を使用していて、文字は青、音符は緑と、全体に寒色系でまとめている。縮尺は1/20なので、150mm角とB4に対してやや小さめの配置で、こちらも寸法線と共に寸法が記入されている。

ちなみに、試験時間は2時間で、下書き用B4の白紙に30分で原案を確定し、残りの90分でデザインを描き上げるのが時間配分の基本です。また、2年連続で落ちた場合、設計施工の実技に鞍替えした方が良いという意見もあります。