4がつは4月は期が変わって人事異動があり、新しく着任した東京都の屋外広告担当の方々が当組合に来場され、挨拶と情報交換を行いました。来年令和8年4月1日から屋外広告物許可申請時に提出する自己点検報告書の内容が変わりますが(改正規則施行)、その助走期間として本年3月から試運転(改正規則交付と周知啓発)が始まりました。点検項目が6項目から18項目に増え、評価基準が移譲の有・無の2項目から良好・経過観察・要改善の3項目に増えました。詳しい情報が入り次第、紙上等でご案内します。
今回は、広告デザイン20問の最後の方に出てくる問題で、新しいメディア(と称してしっかりと社会に根付いた用語)についての出題として、ラッピング広告を取り上げてみました。ちなみに、令和4年と5年、2年連続して最終問題がラッピング広告でした。
新しいメディアの用語は、屋外広告の知識第四次改訂版の第7章06のP172に記載があり、他にシェルター広告、仮囲いグラフィックス、フロアーグラフィック、タウンジャック、大型ビジョン等が解説されています。毎年1問は、これらの用語の出題がありますので、効率よく勉強するにはここは要チェックですよ!
【問20】ラッピング広告に関する記述の、空欄に入る語の組み合わせとして正しいものはどれか(令和4年度)
ラッピング広告は、シート材と( a )の活用によって、バス、鉄道等の輸送車両や( b )等の形状に対応して貼付け、広告メディアとして用いられている。車体全体をサインにする迫力がある一方で景観に与える影響も大きい。東京都ではラッピングバス等車体利用広告デザインの( c )の運用により都市景観との調和、優良なデザインへの誘導が図られている。
(a) (b) (c)
1. 大型出力機 パッケージ 試験
2. 大型出力機 建物 自主審査
3. シート加工 建物 試験
4. シート加工 パッケージ 自主審査
いかがでしょうか?正解は、2です。車体ラッピングがすぐに頭に浮かびますが、建物のラッピングもありますね。また、特筆すべきは都知事の指定を受けた公益社団法人東京屋外広告協会が、車体利用広告デザインの自主審査による審査を行っていることです。貼ってもよい車体の場所や、アルコールやたばこの宣伝はしない等、いろいろなルールを設けているのです。