実家から自転車で5分くらいのところにあるアパートの木製看板の修復です。でもインターネットからのお客様です。木材が傷み文字も消えてきているので修理をということですが、この看板には想い出があり木材は再利用して欲しいというご依頼でした。木材は自然素材ですので、非常に材質にばらつきがあります。ですので、まずかんなで削ってみて品質上問題なければ利用し、ダメな場合はご相談しますと申し上げています。今回は、まず当社で多少削ってみたのですが内部まで劣化していたので、材木屋さんで1cmくらい削りなんとかきれいな面がでてきて再利用が決まりました。クリア塗装を数回して、文字を塗り完成です。元の看板は手書きの明朝風オリジナル書体で、非常に力強い書でした。塗装のカスレ具合から、ほぼ一筆で書いているのがわかります。先代や先代の頃の職人さんは同じレベルにあったのですが、もはや私の周辺には書ける人はいません(83歳の父に頼めばまだできますが、それは最終手段ということで)。