実家から自転車で5分くらいのところにあるアパートの木製看板の修復です。でもインターネットからのお客様です。木材が傷み文字も消えてきているので修理をということですが、この看板には想い出があり木材は再利用して欲しいというご依頼でした。木材は自然素材ですので、非常に材質にばらつきがあります。ですので、まずかんなで削ってみて品質上問題なければ利用し、ダメな場合はご相談しますと申し上げています。今回は、まず当社で多少削ってみたのですが内部まで劣化していたので、材木屋さんで1cmくらい削りなんとかきれいな面がでてきて再利用が決まりました。クリア塗装を数回して、文字を塗り完成です。元の看板は手書きの明朝風オリジナル書体で、非常に力強い書でした。塗装のカスレ具合から、ほぼ一筆で書いているのがわかります。先代や先代の頃の職人さんは同じレベルにあったのですが、もはや私の周辺には書ける人はいません(83歳の父に頼めばまだできますが、それは最終手段ということで)。
関連記事
杉並区成田東:刺繍屋さんの木看板文字書き(参考価格25,000円税込)
近所の刺繍屋さんの木看板の文字書きです。古くなって文字が消えてきたので新しくしたいと当社に連絡がきました。凄い近所ですが...
港区新橋:茶道具屋さんの木彫看板補修(参考価格12万円台税込み)
JR新橋駅のSL広場の逆側にある茶道具屋さんの木彫看板を補修しました。緑の文字は溝型彫りで、店名は額彫り(かまぼこ彫り)...