既存の木彫看板をきれいにしてほしいという依頼です。今年で看板業67年目の三代目(父)が言うには、これは腕の良い大工さんが作った作品だということです。看板屋の彫り方とは少し異なるのですが、その風合いを合わせる方法も父は知っています。まずは、全体の風合いを損なわない程度にかんながけをし、本来の木目を出し、文字周辺を三角彫りしました。その大工さんの気持ちを感じ取りながら、父はより深く鋭く彫ります。朽ちている部分がそれでも残ります。クリア塗装をかけては乾かし少し磨きを繰り返します。色入れは、馬の毛の筆とイタチの毛の筆(すみません、間違えてるかも・・・あまりにもたくさん種類があってわからない)で黒く塗りました。永く使っていただければと思います。参考価格は、10万円です。
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