杉並区荻窪:音楽関係の会社の正面看板白戻し作業

実は、この看板は一度他の工事を行ったことがあります。宅急便の会社だった頃の看板の現状回復です。東駒形から杉並に移って60年以上看板屋をやっていますので、近い現場だとそのようなことはよくあります。遠藤実さんと言えば、昭和歌謡曲のヒットメーカー。それ以上に、私の実家善福寺町(善福寺池ほとり)にずっと住んでいらっしゃったことをよく覚えています。さて、今回はその店舗の正面看板の原状復旧(白戻し)作業です。費用を抑える場合は、文字シートをはがしてアクリル板はそのまま残す方法があります。一方、しっかりと原状復旧するのであれば、アクリル板そのものを交換することとなります。今回は、交換です。アクリル板には比較的リーズナブルな押出板とバッチ式でじっくりと重合を進めて分子量の高いキャスト板があります。今回はキャスト板を使用しました。樹脂板は高分子と言ってスパゲティが絡まったような構造をしていますが、キャスト板は押出板の分子鎖の20倍の長さを持っていて、その分熱がかかってもしっかりからまっているので、変形しにくい特徴を持っています。